【3月5日】「アリス・イン・ワンダーランド」公開 -ディズニー今日は何の日?


2010年の3月5日に、映画「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されました。

「アリス・イン・ワンダーランド」の興行収入ってどのくらいだったのでしょう?
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「アリス・イン・ワンダーランド」は公開初日の3月5日に、北アメリカでは3,728館で公開され、一日で約4100万ドルを稼いだということで、3月の初日興行成績の新記録を作りました。

また、この日に世界40カ国で同時公開され、初週末に約9400万ドルの収益をあげています。

全世界での作品全体の興行収入は、1,024.3億円で、2010年興行収入ランキング第2位を記録しました。
(ちなみに、この年の興行収入第1位は「トイ・ストーリー3」です。)

日本での興行収入は、118億円です。

ストーリー

不思議の国での冒険から13年後、アリスは19歳となり、パーティに出席していた。

しかし、このパーティーはアリスの母と姉が秘密でたくらんだアリスの婚約パーティだった。

アリスは貴族の御曹司・ヘイミッシュからプロポーズされるが、好きでもない相手からのプロポーズに気が動転し、その場から逃げ出してしまう。

逃げている途中で、アリスはチョッキを着た白ウサギをみつける。

白ウサギの後を追っていくと、アリスは再び不思議の国へ迷い込み、マッドハッター(ジョニー・デップ)と再会する。

不思議の国は13年前とは違い、赤の女王の独裁世界となっていた。

アリスは自分が預言書に記されている「救世主」だと知り、この世界を赤の女王の支配から解放するため、マッドハッターや白の女王たちとともに赤の女王に戦いを挑む。

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「アリス・イン・ワンダーランド」は、ティム・バートン監督が、「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」などでおなじみのジョニー・デップと組んで、「不思議の国のアリス」の後日談を描いた作品です。

ティム・バートン監督がジョニー・デップとタッグを組むのは、「アリス・イン・ワンダーランド」で7作品目になります。

作品の設定は「不思議の国のアリス」の後日談なので、主人公のアリスは19歳になり、不思議の国の冒険から13年後というオリジナルの設定になっています。

このアリスの年齢をあげていることが、ティム・バートンの狙いで作品の一番のポイントです。

ティム・バートンのインタビュー

「物語の設定を大きく変えて、アリスの年齢を高く設定していることが最大の特徴。大事なのはフィーリングなんだよ。僕はよく、”あなたはファンタジー映画しか作らないんですね”、なんて言われるけど、ちょっと待ってくれって思うんだ。ファンタジーが現実になることだってある。それこそが、お伽噺や民話が何世紀にもわたってずっと表現してきたことなんじゃないか?ってね。それはこの映画も同じ。登場するキャラクターたちは、人々の意識の中に存在する。僕が今回やりたかったのは、それらのキャラクターを深く追求することなんだよ」

「今までのアリスの映画は、キャラクターの追求が上手くいってなかったと思う。だから、マッドハッターは単に飛び跳ねているだけの狂ったヤツじゃなくて、もっと深みのある人間にしたかったんだ。映画の中では特に説明してないけど、当時の帽子屋は作業中に水銀を使用するため中毒になり、実際に狂ってしまうことが多かったんだよ。他のキャラクターも、それぞれみんなイカレてるんだけど、それぞれちゃんと理由があるんだ」

ティム・バートンは、これまでのアリス映画が、原作にとらわれすぎたために、「キャラクターの追求が上手くいってなかった」と批判しています。

原作の呪縛から逃れるため、子どもアリスの年齢を大胆にあげ、自由かつ奔放に独自の世界を描くことに成功しました。

また、ティム・バートンは、アリス役にあえてそれほど名の知られていない女優を選んだといいます。

アリス役に選ばれたミア・ワシコウスカは、当時数作の短編映画に出演するキャリアしか持っていませんでした。

無名に近いミア・ワシコウスカをアリスに据えることで、女優に対する固定的なイメージが先行するのを防ぎ、観客がティム・バートン独自の世界に入り込みやすくしたのかもしれません。

「アリス・イン・ワンダーランド」は、2010年のサターン賞を受賞しています。


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