2016年11月9日は、旧暦でいうと10月10日。
出雲大社では、今日から11月16日まで「神在祭(かみありさい)」が行われます。
「神在祭」とは、一年に一度、旧暦の10月に全国から神々が出雲大社に集まり、神さまたちの会議「神議(かみはかり)」が行われるお祭りです。
10月を和称で「神無月」と呼ぶのは、ここからきていて、神様が出雲にお出かけする月だから「神無月」といいます。
出雲では、逆に神々が集うのでこの期間は「神在月(かみありづき)」になります。
お祭りは旧暦で行うので、新暦だと11月になるのですね。
出雲大社では、旧暦10月10日の今日の夕刻から、稲佐の浜で「神迎神事(かみむかえしんじ)」が行われ、全国から神々が迎えられます。
ここから「神在祭」がはじまり、お祭りは11月16日夕方の「神等去出祭(からさでさい)」まで続きます。
神在祭式次第 | 日時 |
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神迎神事・神迎祭 | 11月9日 午後7時 |
神在祭 | 11月10日 午前9時 |
11月14日(縁結大祭) 午前10時 | |
11月16日(縁結大祭) 午前10時 | |
龍蛇神講大祭 | 11月10日 午前11時 |
神等去出祭 | 11月16日 午後4時 |
神在祭・夜神楽祈祷 | 11月10日~11月15日 午後7時~ |
「神在祭」の期間は、全国から神様が出雲大社に集まるので、特にパワーに満ちています。
出雲に行ける方は、ぜひこの期間に参拝することをおすすめします。
その時には、お願い事だけでなく、ぜひ日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。
神様の大きなお力を、よりいただきやすくなります。
また、この期間に参拝すると、もうひとついいことがあります。
「神在祭」では、全国の神様が出雲大社に集まっているため、出雲大社にいながら全国の神様にご挨拶することができるのです。
普段行けない場所の神様とも、ここでご縁をいただけることがあります。
このように、出雲では「神在月」になる「神在祭」ですが、ほかの場所では「神無」=神様がいなくなってしまうのでしょうか?
出雲大社以外の神社に参詣しても、神様がいないなら意味がないのか?と心配になりますが、そこは大丈夫です。
まず、「神在祭」では出雲に全国から神様が集結しますが、全国にあるすべての神社の神々が集まるわけではありません。
それぞれの地域の代表となる、大きな神社の神様が選抜部隊として出雲での会議に参加します。
そして、出雲の「神在祭」に参加している神様も、留守中の社が平安に保たれるよう神様の「気」が残されており、ご眷属様が社を守っています。
神様の留守中に神社で祈願したことは、ご眷属様がひかえていてきちんと神様に伝わるようになっているのです。
ただし、直接神様にお伝えしたいことがあってどうしても気になる場合は、「神在祭」の期間を避けてお詣りするといいでしょう。
「神無月」といっても、新暦の10月1日~31日ではなく、「神在祭」の期間になる2016年11月9日から11月16日の8日間だけ避ければ問題ありません。
「神在祭」では、全国の神様が人々のためにこの世がよくなることや、さまざまなご縁を結んでくださいます。
あなたのご縁も結んでくれるかも?
来年はどんな年になるのか、神様の会議が楽しみですね。